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 歳をとったな、と感じるきっかけはいろいろあれど、私の場合は、野菜をとても好きになったことでした。  高校生の頃までは、野菜は圧倒的に脇役でした。 主役はもちろん肉。ときどき煮魚以外の魚(さばの味噌煮は例外)。  野菜は口直しに食べるおしんこほどの存在で、まあ栄養バランス的に食べなきゃいけないんだろうな、と、義務感でしぶしぶ食べていました。 ところが最近では、すっかり主役交代。 野菜をメインキャストとして大いなる拍手で迎えています。 自分で料理をすることが多くなったからでしょうか。 油の量や味付けに使う塩や砂糖の量も気になるようになりました。 食事のたび、野菜の種類や量が少ないと罪悪感を感じ、 素材を生かす薄い味付けでたくさん野菜を食べられたときは得した気分です。 複数の野菜エキスがしみこんでいる汁に、さらにたくさんの種類の野菜がどっさり入っているスープなんて、スタンディングオベーションで迎えたいです。 さらに、いろいろな野菜を料理に使ってみて、素材の組み合わせや調理次第で、味が大幅に変わることを発見。苦手だった野菜も美味しく食べられるようになりました。 例えば、茄子。 祖母の作った水煮のような味噌煮の印象が強く苦手だったのですが、茄子は油と組み合わせる(炒める)ことで格段に美味しくなりますね! レンジで蒸してから白だしに漬けたものも美味しく、夏の定番薬味でした。 これからも大人として、美味しくヘルシーな野菜料理を愛していきます。